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ネオクラシックイタリアンカー:1

ちょっと旧めのクルマ、人呼んでネオクラシック

 注:このコーナーは10余年前に当社ウェブサイトを立ち上げた当初からアップしていた「ネオ旧車の喜び」 と題する、「伝統ある(笑)コーナー」を改題し、若干の改稿を施したものです。ですから、その内容を現在 の視点で見るとメチャクチャ旧いです。又、現時点での各車がおかれる中古車市場においての存在感や購買者側の価値感からは大きく乖離していると思います。 しかしながら、「全国のお客様に(マセラティに限らず)何としてもマイナーイタリアンカーの面白さを知って頂きたい」という創業時からの当社の気合をご理解頂くために、拙文恥ずかしながらあえて引き続き閲覧して 頂くことができるようにいたしました。クルマ雑誌の古本を読むつもりで御読みくだされば有難いです。では、どうぞ。


以下本文
 昔は10年一昔と申しましたが、いまでは5年、いや去年のことすら遠い遠い過去の様な感じがいたします。 そんな中、80年代後半から90年代前半位のちょっと旧めのクルマを少ない予算で愛でるよろこびに ついてお話をしたいと思います。

 まず、なにがいいってこの辺の年式のクルマはなんといっても価格が手頃なのが魅力です。でも、そ の辺の人々にちょっと旧いのが2秒でみやぶられたりする車種では、「あの人ビンボーなのね・・・」てなことになっちゃいます。
 といったわけで、ここはひとつ、そんじょそこらの人にはわけがわからないクルマ選びを実践したいものです。 そこで、各国別に「そんじょそこらの人にはわけがわからないクルマ」をリストアップして楽しんで参りたいと思います。


出品番号1:ランチアデドラ2.0i.e.(ターボ/ノンターボ・AT/MT)
 これは結構新しめですが、ここ十年のイタ車では本稿の趣旨の中でベストバイでしょう。なにしろ「だれもしらない」 というのは本当に強い。それでいてイタ車のアクは充分に味わえて実用性も信頼性もイタ車のレベルを越えているのに、 売ってたのがオートザム(マツダ)だったため、いまいち本来買うべきこの車の客層を吸収できず、あえなく撃沈!めでたく 不人気車の仲間入り!出た頃なんかはカーグラあたりでも鳴り物入りで取り上げていたのに・・・。でもコイツには ひとつだけ欠点があります。それは・・・後ろ姿が


ぷりめえらに似てるんだよおおおおおおおおおー!


 この欠点のためにいままで何件の商談が廃塵に帰したことか・・・。
同年式同程度なら兄弟車「アルファロメオ155」の半値以下なのに・・・。
ともあれ、少ない予算で気楽にイタリアンアッパーミドルの世界が楽しめる、ヒジョーに好ましい一品ではあります。


出品番号2:アウトビアンキY101.3GT-ie(MT)
 これもオートザム(マツダ)取り扱いのマイナー車の殿堂シリーズに、はいっちゃった車です。
これは前のディーラーのJAXにも責任がありますが、まず敗因の一つは名前です。

  • マセラティ3200GT(マセラティ3200GT)
  • マセラティクアトロポルテ エボルツオーネ(マセラティクアトロポルテエボルツオーネ)
  • マセラティクアトロポルテ(マセラティクアトロポルテ)
  • マセラティギブリ ギブリカップ(マセラティギブリカップ)
  • マセラティシャマル(マセラティシャマル)
  • マセラティカリフ(マセラティカリフ)
  • マセラティスパイダーザガート(マセラティスパイダーザガート)
  • マセラティ222(マセラティ222SE)
  • マセラティ430(マセラティ430)
  • マセラティ228(マセラティ228)
  • マセラティビトルボ(マセラティビトルボ)
  • マセラティビトルボスパイダー
  • マセラティビトルボ425
  • マセラティでイッてみよう!:2
  • マイクロ・デポ株式会社 マセラティと旧車の専門店 〒179-0071 東京都練馬区旭町1-41-16 TEL:03-5968-4717 FAX:03-5968-4718

ご存じの方も多いとは思いますが、この車はイタリア本国では「ランチア」なのです。それを「アウトビア ンキ」なんかにしちゃった。これは推測ですが、なんでそうなっちゃったかというと、源流は「A112」 にあると思うんです。前任車の「アウトビアンキA112」は特にホットモデルの「A112アバルト」を中心 に80年代初頭の日本でバカ売れしました。新車時からプレミア価格になった時期もあり、並行輸入車 も大挙して入ってきていました(アラレちゃんとこのせんべい博士も乗ってました)。

 で、Y10の輸入開始にあたってはその「A112」のブランドイメージを継承した方が商売がやりやすいと 判断したんでしょう(云うまでもなく、「A112」は本国でも真性のアウトビアンキです)。  ところがこれが裏目にでちゃった。車の性質があまりにも違っていたので「Y10」は「A112」のお客さん を吸収できなかったわけです。これはあたりまえの事で、一言で云えば「ランチア」と「アウトビアンキ」の違いと云うほかはありません。  イタリアという国は階級社会なんです。だから実質的にはどのブランドも、もはやフィアット傘下なのに、 それぞれのブランドのお客さんのためにわざわざ別法人として独自の活動が許されているわけです。

 クールな言い方ですが、フィアットの家に生まれたら普通大人になったらフィアットを買うんです。ランチア の家の子はやっぱりランチアなんです。で、大変イヤミな話ですが「ランチア」と「アウトビアンキ」の間に は途中に「アルファロメオ」「フィアット」がありますので階級が3段階も違います。だから良くも悪くも車の つくりが違います。(この階級というのは個々の車の販売価格や善し悪しとはまったく関係がない事は 云うまでもありません。英国におけるバンテンプラ・プリンセス(ADO16)みたいなもんです。)要は趣味性の違いということでしょうか。 根が国産屋のディーラーにはこの辺の事がどうも理解できていなかったのではと思います。

 第二に、日本国民に全く理解できないなりたちのまま持ってきちゃった、と云うことです。
 日本で売るのに、なんでこんなにハンドルが重いの!車重は軽いのに・・・。
なにしろ、I.DE.Aのパッケージング実験車なもんでエンジンルームにみーんな入っちゃてるわけです。
スペアタイヤやジャッキまで・・・。そのかわり室内や荷室の有効スペースはこーんなに小さい車なのに すばらしく使いやすい。その犠牲が前軸重量の過大と云う結果となって現れてしまったということです。

 なんとかパワステ的なものを付けてほしかったなー。これで「警告!」。
 またこんなに愛らしい車なので若いオンナの子にこそ、かわいく乗ってほしいのにAT設定がない・・・。
これじゃ、パワステの件と合わせ技で「一本!それまで!」に決まっています。  上記の諸々さえ改善されれば「ミニ」をも蹴散らす存在になれたのに・・・。(ミニにはATはある)

 ともあれ、たとえ形(なり)は小さくとも「Y10」は「ランチア」なんです。走りの味も「ランチア」なら よく見ればかわいい顔にも威厳を感じます。(前期型テーマにも似ているし、バンパーに埋め込まれた フォグランプはマセラテイシャマル用と同型のキャレロなんですよ!)

 ですから、ただ価格が安いからといった理由でおみえになったお客様に色々なお話をするとビビって買えなくなるようです。 (だから、商売ベタっていわれるんだよ!)
 うちの考えでは「Y10」は「ランチア」だからボロは扱いたくないんです。また、きっちり整備してお乗りになるのを お勧めしています。そうすれば、イタリアンアッパーミドルの世界を存分に満喫できるでしょう。
 また、日本ではなぜかフィアットパンダが人気を維持していますが、価格が高すぎます。イタ車に正しく入門したい お若い方にはぜひ「Y10」をお勧めしておきます。


出品番号3:ランチア プリズマ1.6i.e.またはインテグラーレ2.0(MT)
 なんだかランチア系が続いちゃうなー。まあ、それだけ日本でのネームバリューがないことの現れでしょう。この車はコスト と味わいの点では1.6がお勧め。1.5のATは間違っても買わないように。

 2.0のインテグラーレは、1.6にくらべるとちょっとだけお金が掛かります。(ただし掛けただけのことはあります。) イタリアンフルタイム4駆の味を安価に楽しみたい向きには絶好です。興味のある方はぜひ乗りにきてね(・・・ちょっと商売)。

 「デルタ」はあんなに人気がでたのに、「プリズマ」は全然です。「デルタ」と「プリズマ」はワーゲン「ゴルフ」と 「ジェッタ」の関係みたいなもんで、ノッチとハッチの違いを除けば基本的にはたいして変わり ません。この車、発表された時点ですでに古くさい(よく言えばクラシカルというやつ)姿形であったためいま目の前に すると小さいながら荘厳なものを感じます。

 「デルタ」を買おうとしている人に私はいいたい!それやめてこれにしましょう。
それで余ったお金で、インプレッサかランエボを新車で買えば「走りと味」のどっちも楽しめます。
インテグラーレは悪いのを買うと一財産失いますよ!

 うちのお店に来店なさる、ちょっと病気系のお客様に「あなたの乗ってきた車はどんなのですか」とたず ねると大概その輝かしい車歴の中に「プリズマ」の名が出てきます。或いは買おうとしたことがあると・・・。
やっぱり分かってる人は分かってるんですね。

 ちなみにこの車の兄弟車には「フィアットレガータ」というのがいますが、こいつは止めといた方が無難でしょう (でもこういうのを選んじゃうあなたがすきです!)。
ただしこの「プリズマ」、程度の良い物を探すのは絶望的に困難になってきました。よい個体をお持ちの方は大事にしていて下さい。


出品番号4:フィアット ウーノターボi.e.(MT)
 こんどはフィアットです。イタリアを代表する企業体の名前を頂きながら、この日本では全くマイナーブラ ンドに甘んじていますが、本気を出すとやっぱりいい物作ります。コイツの105馬力(フェイズ1)は本物です!小さなボディで めちゃこら速い!イタリアの魂を感じます。

 ちょっと大人の115馬力(フェイズ2)も人気薄の分お買い得ですが、だいぶん素性がマニア諸氏にバレてきたらしく、 程度の良いものは価格が上がり始めています(むしろ今まで過小評価されてきたとも云えます)。シートは絶品。走りは最高です。 アルファ145なんかやめてコレにしましょう。

 ただし、安物とバカにしているとえらい出費になります。よい個体を見つけて手に入れたらすかさず整備です。オイル類も良い ものを奢りたいものです。

 ご案内のように、これも上物は少ないです(格安で売られている車の状態はぜひみてください・・・涙がでます)。


出品番号5:フィアット ティーポ全部(AT/MT)
 風格漂う不人気ハッチ。もはやこのすばらしさは見ないとわからないんだけどなー。 とにかく近代イタリアンデザインの粋といえましょう。特にデジタルメーター付のDGTi.e.はわけわかんない指数が 最高得点です。やっぱりフェイズ1(前期型)がいいですな。


番外篇:選に洩れたくるまたち
 フィアット クロマターボ2.0i.e.(わけわかんない指数は最高点だが、維持費がちょっと・・・。)
 ランチア テーマターボ2.0i.e.(わけわかんない指数は高いが、維持費がちょっと・・・。)
 アルファロメオ164(わけわかんない指数が低い、割高感もある。)
 アルファロメオ75(わけわかんない指数は高得点だが、いかんせん部品が高すぎる!)

・・・この辺に半端なお金を掛けるなら、いっそマセラテイへどうぞ!(こんな事云うのはうちだけだな・・・)

 フィアット レガータ(味の点でちょっと・・・どうせやるならプリズマでしょう。)
 フェラーリ モンディアル8(わけわかんない指数は高得点だが、一応このコーナーは総額100万までを目安に しているからなあ・・・だけど、気になるくるまです。)
 ランチア ベータクーペ(ほぼ、絶滅状態)

・・・というわけでこの項はとりあえずおわりですが、このコーナーはまだまだ続きます。乞うご期待!
つづけてネオクラシックイタリアンカーの世界:2を読む


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