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マセラティ 430(型式:E-M430)の詳細説明

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Last update:2010.05.10

 あまり知られていないことですが、デ・トマソ期ビトルボ系マセラティの中での430の位置づけは単に4ドアモデルというだけにとどまらず、「222」などのレギュラー2ドア系よりも、 いちだん格上の性格づけがなされています。ですから、シートの造形も、222系のそれよりも凝った造りとされ、その座り心地は、腰部を柔らかく包み込みながらもシッカリとホールドしてくれる 大変に優れたもので、いかなる基準に照らしても「最高級」の上質さであると云えましょう。430には年代順に下記の4パターンがあり、基本形態はまったく変わっていないにも関わらず、 細部の小変更だけで、時代の雰囲気に合わせたイメージ刷新に成功していきました。メカ分野の大きな変更点は後期型以降に装備されたAte製ABSと、最終型のみに装着された新型デフ (デフクーラー装着)が特筆されるでしょう。デザインはそれぞれに味わいがありますから、お好きなモデルをチョイスしてください。430は写真でも、現車を見ても非常にコンパクトに見えますが、 ルーフが前方から後方に向けて伸びやかに厚みを増した「ウエッジシェイプ」を形成しているため、後席の頭上にも空間がタップリとありますので、普通の体格の大人4人では、 まったく問題なくグランドツーリングが可能です。4ドアですが、大人のGTマシンと云えましょう。

 ちなみに、430の「読み」ですが、日本では通常「よん・さん・まる」と呼んでます。「フォーサーティー」とか「よんひゃくさんじゅう」なんて云うと(云わねーか)「あなたって最低!」(笑) と云われちゃうかも。

 またまた、話は大きくそれましたが430のご説明です。

430初期型の特徴:前後のバンパーがビトルボゆずりのアゴがヒケた形状(これは前期型まで継承)。
               :但し、前後のバンパーラバーは厚みを持たせた弾力性のあるUS仕様。
             :フロントバンパーマーカーがアンバー(橙色)一色のUS仕様。
             :フロントサイドマーカーがスクエアで大型のUS仕様。
             :リアサイドマーカー(赤色)が装着されているUS仕様。
             :ハイマウントストップランプが装着されているUS仕様。
             :ダッシュボードの下部にニー(ひざ)ガードパッドが運転席・助手席ともに装着
              されておりそれに伴いステアリングコラムアジャスターダイアルがコラム下部に
              設置されているUS仕様(前期型以降はコラムの左サイドに設置)。
            :グローブボックスが前後にスライドする引出し式のUS仕様。
            :ドア開閉時やリバースギアへリリースした時にいちいち自動的にシートベルトが
             前方・後方に行ったり来たりするパッシブシートベルトシステム(よく壊れる!)
             がちっともうれしくない標準装備(泣)のUS仕様。
            :で、このシステムの構造部材を収めたためセンターコンソールアームレスト内の
             物入れが底浅でなんも入らない!US仕様。
              [要するに、ぜーんぶUS仕様の内外装になっちゃってます。]
            :イグニッションキーとドアキーが別々になっている。

430前期型からの特徴:前後のバンパーラバーが樹脂製で厚みが薄いEC仕様に変更。
              :フロントバンパーマーカーがアンバー部(フラッシャー)とクリア部(スモール)に
               分割。
              :フロントサイドマーカーが小型のEC仕様に変更。
              :リアサイドマーカー(赤色)の廃止。
                 :ハイマウントストップランプの廃止。
               :ダッシュボード下部のニーガードパッドの廃止。
              :ステアリングコラムアジャスターダイアルがコラム左部に移動。
              :グローブボックスが下向きに開放するタイプに変更。
              :パッシブシートベルトシステムの廃止。
              :センターコンソールアームレスト内の物入れが深くなった。
                [要するに、全て本来のEC仕様の内外装になったというわけです。]
              :イグニッションキーとドアキーが兼用になった。

430後期型からの特徴:前後のバンパーの造形が大幅に変更。フロントバンパー下部にはフォグランプ
               が埋め込まれているのが特徴。リアバンパーはエキゾーストサイレンサー部を
               覆うような形状(メッキのサイレンサー先端部だけが顔を覗かせる)。
              :トランク全幅にわたる幅の小型のリアスポイラーが装着
              :サイドシル下部に空力的サイドスカートを増設。
              :ABSを新たに装備。
              :一部に握りの太い新型ウッドステアリング装備車あり。

430最終型固有の特徴:フロントグリルがシャマルのイメージを取り入れたデザインに変更され、低く幅
               広のボディ同色のラジエターグリルとプロジェクターヘッドライトが装着された。
               :ボンネットスポイラーを装備。
                :シャマルと同一イメージの16インチスポークホイールを装備。
                :従来ブラックフィニッシュだったサイドスカートがボディと同色に。
                :デファレンシャルギアクーラーを装備(これに伴いスペアタイヤは廃止)。
                :ステアリングが全車握りの太いものに変更。

            

主要諸元 430前期型のもの [ ]内は最終型

・ボディ形状:4ドアセダン
・全長/全幅/全高:4430mm/1730mm/1360mm
・ホイールベース:2600mm
・トレッド(F/R):1442mm/1450mm
・車輌重量:1400kg
・乗車定員:5人
・エンジン形式:水冷90度V型6気筒SOHC3バルブ インタークーラー付ツインターボ
・ボア×ストローク:φ94.0mm×67.0mm
・総排気量:2790cc ・圧縮比:7.4:1
・最高出力:225PS/5500rpm(DIN)
・最大トルク:37.0kgm/3500rpm(DIN)
・燃料供給:ウエーバーマレリ電子制御燃料噴射
・点火装置:フルトランジスタ
・燃料タンク容量:80L
・燃料種類:無鉛ガソリン
・トランスミッション形式:4段オートマティックトランスミッションor5段マニュアルトランスミッション
・ステアリング形式:ラックアンドピニオン パワーアシスト付
・サスペンション形式(フロント):マクファーソンストラット+コイル スタビライザー
・サスペンション形式(リア):セミトレーリングアーム+コイル
・ブレーキ(F/R):ベンチレーティッドディスク/ディスク [ABS]
・ホイール+タイヤ(フロント):7J×15+205/55VR15[7J×16+205/45ZR16]
・ホイール+タイヤ(リア):7J×15+205/55VR15[8J×16+225/45ZR16]

標準装備品(日本版カタログ記載による:原文ママ)

・パワーステアリング
・チルトステアリング
・オートマチックエアコンディショナー
・AM・FMラジオ付カセットステレオ
・センタードアロック
・レザーシート
・フロントパワーシート
・フロントパワーウインドー
・リアウインドサンシールド
・フロントアームレスト
・リアシートアームレスト
・カンパニョーロ製アルミホイール

 
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